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親子のゆっくり薬膳【大根と鶏団子のみそ鍋】

10年ぶりの最強寒波到来! のニュースが全国的に流れています。
みなさんのお住いの地域はどうですか? ご無事に過ごされてくださいね。
こんな寒い日の親子ごはんは、あたたかい汁物や鍋が一番! 今日は、先日の「おやこ農園」でも用意した「大根と鶏団子のみそ汁」をアレンジした鍋と「野菜のゴマ酢和え」のレシピを紹介します

おやこ農園第2期、1月のオヤコノ膳


オヤコノ ポニ🍙ハピネス保育園給食員・国際中医薬膳管理師

寒い日も、寒くない日も
親子のごはんは、鍋・鍋・鍋!

最強寒波の到来が予報されていた昨日。福岡市のポニ家がある周辺は午後から猛吹雪。家の前の坂がみるみる真っ白になって、いつもの風景が知らない場所のように変化していきました。

こんなに寒い日は「やっぱり、鍋だな」と、にんまりしちゃう。

いや、寒くない日でもわが家の夕食は鍋が多いのです。共働き夫婦なので、細々下ごしらえが必要なものや、片付けが大変なものはつくれない、つくらない、つくりたくな〜いから〜。ただ三日も続けちゃうと、「なんかいつも鍋ですみません」という気持ちもよぎらなくもない。それでも、昨日今日のようにしっかり寒い日が来ると、家族も「やっぱり、鍋がいい〜」と言ってくれるし、つくる側も「やっぱり、鍋よね〜」と堂々と用意できます😁

私の鍋は、主役になる具材を一つか二つ大きくして、あとは汁の味出しとして小さく刻んだ具材を数種。味つけや使う具材が毎回ほとんど同じでも、主役で目に入る具材が違えばワンパターンな印象から脱却できるハズ。

さあ、今夜の主役は、大根。冬になると甘さとみずみずしさが増し、新鮮なものは皮ごとでも火の通りが早いです。離乳食をはじめたばかりの子から大人まで食べやすい、親子のごはんの定番野菜です。薬膳的に見ると熱を冷ます食材に属するので、冬はあたたかい状態で食べること、生姜やみそのような体をあたためる食材と組み合わせることを意識して調理します。

 

【大根と鶏団子のみそ鍋の材料】
●分量は、すべて「食べたいだけ!」なので、省略しますね〜

・大根
・基本の重ね煮(きのこ・玉ネギ・人参)→レシピは過去投稿をチェック
・鶏団子(鶏ミンチ・豆腐)→レシピは過去投稿をチェック
・青ネギ
・昆布、または無添加無化調の出汁パック(鍋の大きさにちょうどいい分量)
・好みでゆでうどんやしゃぶしゃぶ用お餅を追加
・みそ
・柚子胡椒や七味、ゴマ油

 

【大根と鶏団子のみそ鍋のつくり方】

  1.  大根を1〜1.5センチの厚めに切る。土鍋に入れ、大根がひたひたにつかるくらいの水、昆布(または出汁パック)を加え、中火で煮る
  2. 大根を煮ている間に、鶏団子の材料をこねて、別鍋で煮る大根が好みのやわらかさになったら、鶏団子を汁ごと加え、重ね煮、小口切りした青ネギも加える。みそで薄めに調味(卓上コンロにかけている間に味が濃くなるので、最初は薄味に)
  3. 土鍋を卓上コンロにかけて、うどんやお餅を加えながら食べる。大人は柚子胡椒や七味、ゴマ油をお好みで足しながらどうぞ
■「大根」薬膳としての効能
<五味五性>辛甘・涼
<帰経>肺・胃

大根の代表的な効能は“下気消食”といって、消化を助けて、上方に逆流する不調(ゲップ、吐き気など)を抑える力があります。お餅を大根おろしと合わせると胸焼けせずに食べられるのは、もち米の強い補気力(パワーを体に補充する力)を大根の消食作用が和らげてくれるから。下に気を流す作用で便秘の解消もしてくれるし、食べ過ぎや消化不良による下痢症状も改善してくれます。

冬の生き物の体は、外の強い陰気(寒さ、薄暗さ)とのバランスを取るために体の中に陽気(熱)を蓄えようとします。あたたかいものを日々食べることは大切ですが、陽気が溜まり過ぎるのもバランスを崩す一因に。ですので、あたたかさをキープしつつ下気の力がある大根を食べて、陽気の滞りを防ぐのが冬の薬膳的な食事です。涼=体を冷やすから寒い冬は食べちゃダメというわけではないんですね〜。

“おばあちゃんの知恵袋”な民間療法にも大根はよく使われます。発熱や喉の痛みには大根飴、膨満感や便秘には大根おろし、皮膚のかゆみには大根湿布などなど。薬膳的な効能や、栄養学のジアスターゼやら、ビタミンCやらな知識はなくとも、大根は冬の体に「な〜んか、いいっちゃんね」と感じる力があった昔の人はスゴイな〜。

大根の葉っぱにはカルシウムがたっぷり。茹でて、刻んで、鰹節やちりめんじゃこと一緒にふりかけにすると、子どもがよく食べます

 

 

【鍋の隣にもう一品!野菜のゴマ酢和え】

・カツオ菜
・つぼみ菜
伊都安蔵里の万能酢
・醤油
・すりゴマ

 

【野菜のゴマ酢和えのつくり方】

  1. お湯を沸かし、蕾菜を2〜3分茹でる。水に取り、食べやすく切って、水気をよく絞る
  2. カツオ菜は葉と芯の部分を分ける。1の沸騰したお湯に芯を入れて2分、葉を加えてさらに2〜3分茹で、水に取り、水気をよく絞る。芯は薄切り、葉は食べやすい大きさにざく切り
  3. ボウルに万能酢を大さじ2、醤油を大さじ1/2〜1、すりゴマを大さじ1加えてよく混ぜる。水気をよく絞った1と2を加えて和える

カツオ菜も、つぼみ菜も、福岡独特の野菜。“魚のカツオのように”旨味が濃いカツオ菜はお正月のお雑煮に欠かせない野菜です。つぼみ菜はここ十年ちょっとで出回りだした野菜で、からし菜の仲間。サクサクとした食感で、アスパラガスやブロッコリーに似た風味があります。

カツオ菜は、生のときはゴワゴワしていますが、火を通すとやわらかく、出汁もよくなじみます

青菜類は苦手で口にしない子どもも多いですが、「冬の福岡には、こういう野菜があるんだよ〜」と紹介する意味で食卓に並べるのも、大切な食の経験だと私は考えています。たっぷりのすりゴマと甘酢の甘みで案外「好き〜」ってなって、子どもの箸が進むかもしれませんね。野菜は、白菜、人参、ホウレン草、春菊もゴマ酢によく合います。

 

つぼみ菜は1月〜3月の福岡の味

さあさあ、今日もそろそろ夕飯の時間!
今日は何の鍋であったまろうかな〜🍲

 

親子みんなの食卓が
笑顔で満たされる時間になりますように✨

〜オヤコノからのお知らせ〜

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