面倒くさがりの私でもできる常備菜! 「重ね煮」をおやこ農園のみんなでつくりましたー
27日は、月に一度のおやこ農園「月イチだヨ!全員集合💨」の日でした。
毎回、時間の最後にオヤコノスタッフがつくったごはんとみそ汁をみんなで食べています。みそ汁の具には「重ね煮」の調理法を取り入れていて、参加者最年少の1歳児さんからパパママまで全員でおいしく食べられると好評です。
おやこ農園の第1期の活動もまもなく終わりとなるので、11月の今回は、参加者さんも一緒に「重ね煮」をつくろう〜ということになりました。
「重ね煮」とは、野菜が持つエネルギーに意識を向けて、切り方、鍋に入れる順番、火力などにちょっとしたコツを取り入れた調理法です。私は、息子を出産した春日助産院で重ね煮のみそ汁を食べて産後養生しました。そして、息子に離乳食をつくりはじめた頃に重ね煮を広める活動をされている戸練ミナさんやそのお仲間のワークショップに参加。よくある野菜を重ねて加熱しているだけなのに、な〜んかいつもよりちょっとおいしくなっちゃうことに驚きました。
習った直後はハマって重ねる野菜をアレンジしてみたり、戸練さんの本のレシピを毎食つくったりしていたけれど、根がズボラなもんであっという間に(多分1〜2週間くらい💦)レシピ本も、ワークショップでいただいた資料も開かなくなったなー。
それからおよそ10年。レシピ本を開くことはなくなった今も、基本的なきのこ・玉ネギ・人参の重ね煮は時々つくっています。食材が三つだけだから重ねる順番がおぼえやすい。三つとも近所で一年中手に入るものだし、価格も安定しているので無理なく続けられているんだと思います。
今回一緒に重ね煮をつくったおやこ農園のみなさんには、私が「これだけは」忘れずやっているコツを紹介しました。
・鍋底に塩を薄く広げる
・一番下に重ねる食材は、きのこ。水分がたっぷり出るので、焦げ付きにくくなる
・火の通りにムラが出ないよう、具材の大きさをそろえる
・玉ネギスライスは繊維にそって放射状に包丁を入れる
・弱火でゆっくり加熱する
とくに「弱火でゆっくり加熱する」というところが重ね煮の一番大切なところで、中医学薬膳とも共通しているなと私は思うのです。薬膳は「自然のエネルギー」を大切にしています。季節が移ろうようなゆっくりとおだやかなリズムで調理するから、野菜が持っているエネルギーが損なわれることなく仕上がるんでしょうね。
三つの基本食材の薬膳的効能は、
■人参 平/甘 肺・脾・肝
血液を増やして、肝臓を元気にしてくれる。消化吸収の働きを助けて、便通の状態を整える
■玉ネギ 温/甘辛 肺・胃
体をあたためる。気血の巡りをよくして、体の痰(余分な水のかたまり)を解消する
■きのこ 椎茸 平/甘 胃・肝 エノキ 平/甘 脾・胃 など
気を増やし、体の隅々に届ける
人体を構成する「気・血・水」を補ってめぐらせる組み合わせになっていますね。この重ね煮をベースにすれば、後から追加する食材のエネルギーもしっかりと体に取り入れることができるというわけです。
人参・玉ネギ・きのこ、どれもやさしい甘みだから、どんな食材とも組み合わせやすい。みそ汁、丼の具、炒め物の具、春巻き、肉団子、お好み焼き、、、私は、ハピネス保育園のカレーライスにこの重ね煮を使っています。
27日おやこ農園では、みんなで仕込んだ重ね煮に白菜と厚揚げを追加してみそ汁にしました。たくさんの野菜を刻む作業もみんなで一気にやったから楽しかった!
今日もごちそうさまでした!
オヤコノ ポニ🍙
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